2017/01/31 18:53
アメリカの大統領を見ていて、これは「老害」だと思った。彼の場合は、
かてて加えて、裸の王様ですね。ニュースに接するたび、なんだかちょっ
と気の毒になってきた。哀れで見ていられない。こんなに世界中の人たち
から疎まれるとは、彼は予想だにしなかったに違いない。
老害は、実はどこにでもある。最近、キレる老人、ってのがテレビで取
り上げられていたけれど、何を隠そう、僕もそれに悩まされている。お年
寄りだから、できるだけ不愉快な思いをさせたくない。これまでなるべく
相手の言葉に逆らわずにニコニコしていたのだが、どうやら、それが相手
を増長させてしまった節がある。ことあるごとに部屋に呼ばれ、もう済
んだことなのに、いちいちお小言を貰う。いやはや参りますぜ。
これは、ある意味で認知症の一種ではないのか。そう言えば、何か話し
かけても、え、どういうこと? と必ず返される。そんなに難しい話をし
ているわけではないのだが。今日も電話がかかってきて、駆けつけたらお
小言だった。しかし、さすがに僕も、今日という今日は堪忍袋の緒が切れ
た。理不尽なので、気色ばんで反論した。僕から見ると、どうでも良いよ
うな瑣末事。もういいや、このマンションに住み辛くなっても、どうって
ことはない。引っ越してしまえば、ことは簡単。物事には限度ってものが
ありますぜ。きっと、彼にしてみると、僕は格好の憂さ晴らしの相手だっ
たのだろう。他に考えようがない。いやはや。
これを老害と言わずして、なんと言おうか。